研ぎ屋さんの声 3

こんにちは研ぎ屋です。
今回は“刀身の伸ばし”をご紹介したいと思います。
模擬刀の刀身は鋳物でして、荒地(研ぐ前の状態のことです)は実は全てクネクネと
曲がっております。このクネクネ状態を正すのが“伸ばし”です。
金づちで刀身を叩きまくります。
この工程をおろそかにしますと曲がったままで仕上がったり、女性の体ようにクビれた形で仕上がったりします。
多少の歪み(ひずみ)はごまかせなくも無いですが、
目利きの方を満足させるためには、微細な歪みさえも直さなければなりません。
地道でお客様の目に付きにくい工程ですが、手を抜けない工程です。
ちなみにダイキャスト製法の刀身は手で簡単に曲がりますので金づちは使いません。
話は少し脱線しますが、ヤフー知恵袋で「居合刀を買いたいけれど、材質の良し悪しがわからない」
という質問をよく目にします。
ネット上でも、特殊合金、硬質亜鉛合金、亜鉛ダイキャスト、砂型刀身、・・・などなど、
お客様には非常に判りづらい表現だと思います。
業界で統一されてないんですよ。しかも同じ呼び名でも鋳物屋それぞれで材質が微妙に違うんです。
金属の配合割合は企業秘密で私も知りません。
研ぎ屋として、はっきりと言える事は
「刀身の材質は全て亜鉛合金です。(真鍮刀身、アルミ刀身は除いて)
 硬さは大まかに申し上げて二種類、“手で簡単に伸ばせる刀”と“金づちで叩かないと伸びない刀”」
です。
前者の代表がダイキャスト製法、 後者の代表が砂型鋳造です。
“手で簡単に伸ばせる刀”はつまり、“振り回していると曲がったり折れたりする(可能性が有る)刀”です。
特に抜刀術、居合にて使用される場合は刀身の強度が非常に重要です。
これから模擬刀をご購入される方は、その辺りをよく販売店に確認して頂ければと思います。
刀身のばし

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントはお気軽に。

※コメントは承認後に表示されます

スパム対策のため、日本語が含まれない投稿は無視されます

ブログ内を検索

月別

Twitter

Top