【試作短刀(模擬刀)その3】おそらく造 朱呂塗鞘糸巻短刀拵をつくってみました

刀身の造り込みと拵の異なる短刀を3種試作してみました。
今日は、その3をご紹介します。

prototype-c-02

造り込み

その3では、おそらく造の再現製作を行ってみました。
おそらく造の最大の特徴は、刀身の半分以上を占める切先です。武田信玄公の馬手指と伝わる島田助宗作の短刀がおそらく造の起源といわれ、同刀に「おそらく」の文字彫があったことからそう呼ばれるようになったという一説があります。その他諸説あるようですので、興味の有る方は一度調べてみてください。
実は当ブログでは、これがおそらく造の初登場ではありません。過去、研ぎ屋さんの声6研ぎ屋さんの声7にて、職人の試作品とともにご紹介をしています。
過去の職人試作では二筋樋や護摩箸の彫り物がありましたが、本刀は改めて新規で製作を行っています。このため、表裏ともに刀身彫はありません
横手からグイと反り返る姿がうまく再現できたと思いますがどうでしょうか。
(元幅・重ね、型ハバキの流用は、その1その2と同様です)

prototype-c-03

規格外な造り込みの刀身に着せる拵の選定は、非常に難しいものでした。
結局、武田信玄公の馬手指であったという謂れからイメージを膨らませてみました。
まずは鞘の朱呂塗。信玄公といえば”赤”を連想しますが皆さんはいかがでしょうか。これは赤い僧衣をまとった姿の肖像画が散見される影響かも知れません。
また、非常に神仏を尊ぶ人物であったと伝わること、信玄公所用として現存する軍配団扇に梵字が描かれていることなどから、梵字図金具でまとめてみました。
尚、試作3種のうちでは唯一、黒無地喰出鍔以外の鍔を取付けており、小脇差に近い姿に仕上がりました

製作内容

刀身真鍮刀身/9寸、おそらく造
刃文湾れ乱れ
刀身彫樋無し
4寸
柄形両立鼓
柄巻正絹/鉄紺
柄地鮫皮 短冊着/白
朱呂塗鞘
下緒正絹昼夜/鉄紺・白
栗形シトドメ/銀
T-901-2BR9 喰出鍔(901) 銀イブシ
縁頭K-032-2BR2 梵字図 銀イブシ
目貫M-042-4AY2 梵字図 銀イブシ
ハバキ黒イブシ
切羽銀仕上げ
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