【試作短刀(模擬刀)その2】冠落し造 暗朱石目塗鞘糸巻短刀拵をつくってみました

刀身の造り込みと拵の異なる短刀を3種試作してみました。
今日は、その2をご紹介します。

prototype-b-02

造り込み

その2では、冠落し造の再現製作を行ってみました。
冠落し造は、そぎ落とされた鎬地が最大の特徴です。似た造り込みに鵜の首造がありますが、切先付近の鎬地が厚く戻る鵜の首造に対して、冠落し造は切先までそのままの薄さとなります。
これを再現すべく、その1と同様に真鍮の延べ板を用いて削り出しを行いました。
また、鎬筋に沿って添樋も彫り込んでみました。腰元には薙刀樋を彫るものが多いようですが、本刀では棒樋を掻流しています。(決して手抜きではありません!)
非常に良い出来に仕上がったと思いますが、いかがでしょうか。
尚、元幅・重ねはその1とほぼ同一(元幅32mm、元重6.5mm)です。これに準じて、標準刀身の型ハバキを履かせています。

prototype-b-03

侘び・寂びを感じる拵に仕上がったと思います。
赤茶とも表現できそうな暗朱石目塗の鞘に、正絹/薄茶の下緒と牛革裏/薄茶の色の取合せがそう感じるさせるのでしょうか。
この閑寂な色使いとK-045-3BR3 二重山路図縁頭、M-005-1AY3 鯰に瓢箪図目貫の組合せは、知らずのうちに肥後拵を意識していたのかも知れません。
試作3種のうち、本刀のみ革緒での柄巻を行いました。また、鞘尻は丸尻とし、短刀拵に多く見られるように棟方を少し尖らせてみました

製作内容

刀身真鍮刀身/9寸、冠落し造
刃文直刃
刀身彫腰に棒樋、添樋
4寸
柄形両立鼓
柄巻牛革裏/薄茶
柄地鮫皮 短冊着/黒仕上げ
暗朱石目塗鞘、丸尻
下緒正絹/薄茶
栗形シトドメ/金
黒無地喰出鍔
縁頭K-045-3BR3 二重山路図
目貫M-005-1AY3 鯰に瓢箪図
ハバキ金仕上げ
切羽金仕上げ
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントはお気軽に。

※コメントは承認後に表示されます

スパム対策のため、日本語が含まれない投稿は無視されます

ブログ内を検索

月別

Twitter

Top