【試作短刀(模擬刀)その1】鯰尾造 溜塗鞘糸巻短刀拵をつくってみました

刀身の造り込みと拵の異なる短刀を3種試作してみました。
今日は、その1をご紹介します。

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造り込み

その1では、鯰尾造の再現製作を行ってみました。
鯰尾造は、その名の通り鯰の尾のような豊かなふくらが最大の特徴です。
これを再現すべく真鍮の延べ板を用いて削り出しを行いましたが、素材の時点で幅が足りず想定した姿とはなりませんでした。
果たしてこれが鯰尾造と呼べるかどうか、疑問が残るところです。鎬筋が切先に集約されていないため菖蒲造ともいえず、中途半端な造り込みとなってしまった感が否めません…。
この刀身がどのような造り込みに分類されるかは謎となってしまいましたが、仕上がりそのものは上々と考えています。
元幅32mm、元重6.5mmの姿は、当店の標準刀身のそれとほぼ同様です。このため、標準刀身向けの型ハバキを流用することができました。

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全体として男性的な印象に仕上がりました。
黒無地喰出鍔は単品未発売の品です。寸法が小さいために主張が少なく、合口のようにすっきりと収まります。
柄前の金具は縁頭にK-052-2BR2 的矢図 銀イブシ、目貫はM-068-1AY3 武者図です。武家が好みそうな意匠で揃えてみました。
標準刀身とほぼ変わらない姿であるため、大刀向けの縁頭でも違和感なく仕上げることができました。
溜塗鞘には返角が付き、鞘尻は切尻としました。

製作内容

刀身真鍮刀身/9寸、鯰尾造
刃文湾れ乱れ
刀身彫樋無し
4寸
柄形並反り
柄巻正絹/黒
柄地鮫皮 短冊着/白
溜塗鞘、返角
下緒正絹昼夜/黒・白
栗形シトドメ/銀
黒無地喰出鍔
縁頭K-052-2BR2 的矢図 銀イブシ
目貫M-068-1AY3 武者図
ハバキ黒イブシ
切羽銀仕上げ
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